ひろば 本を読む会「緊急事態条項はあぶない!―歴史から何を学ぶか」


この勉強会は、京都大学の学生・教職員だけでなく、市民にも開かれた「ひろば」として開催されます。

衆議院選挙の結果をうけて、憲法改正に向けての議論が本格化することが予想されます。9条をはじめとしてさまざまな論点がありますが、毎日新聞のアンケートによれば、さきの衆議院選で当選した議員の68%が導入に賛成しているのが、「緊急事態条項」です。

いまから4年前、2013年7月に、副総理の麻生太郎氏は、「憲法は、ある日気付いたら、ワイマール憲法がいつの間にか変わっていて、ナチス憲法に変わっていたんですよ。…あの手口学んだらどうかね」と演説で語りました。その年の12月に特定秘密保護法が成立し、さらに2015年に安保法制、2017年に共謀罪が成立しました。これらの法案をめぐる国会審議では、政府側から十分な説明がなされぬままに、採決の強行が繰り返されてきました。さきの衆議院選挙も、野党側からの臨時国会開催の要求を無視して、国会の冒頭に内閣の権限で衆議院を解散して行われた点で、憲法解釈上、問題のあるものでした。さらにいま、自民党は、国会の質問時間を与党側に有利な配分にするように要求しています。これは、議院内閣制の原則を踏みはずした暴論であり、このようなやり方を認めれば国会のチェック機能はいちじるしく低下するでしょう。

このような国会の形骸化と緊急事態条項の導入こそ麻生氏が勧める「手口」ではないのか――今回の「ひろば」では、憲法学者と歴史学者が、歴史をふまえて、この条項の危うさを語った本をとりあげます。

ひろば 本を読む会 「緊急事態条項はあぶない!―歴史から何を学ぶか」 日時:2017年12月19日(火)19:00~21:00
会場:京都大学文学部第2講義室
キャンパスマップ:
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/
(本部構内の5番と8番のあいだの建物の1階です。)
テキスト:長谷部恭男・石田勇治『ナチスの「手口」と緊急事態条項』、集英社新書、2017年8月
参加される方は、各自でご用意ください。

講師はたてず、専門家はいない、という前提で、各自が自分の読み方にもとづいて、感じたこと、思ったこと、考えたことを述べ合い、互いに耳をかたむけ合う、そんな集まりです。

すでに「ひろば」を体験された方も、はじめての方も、どうぞご遠慮なくご参加ください。