デジタル歴史ミュージアム Meta History – Muzeum of War

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ウクライナ政府がデジタル歴史ミュージアム Meta History – Muzeum of War を立ち上げた。

ウクライナ戦争の「実際の出来事の記憶を保存し、世界のデジタル・コミュニティーに真実の情報を広め、ウクライナを支援する寄付を集める」ことを目的としている。
https://metahistory.gallery/

ウクライナ側の視点から、2月24日以降の戦争の経過が、ヴィジュアルなイメージとともに、時系列に沿って展示されている。
https://metahistory.gallery/warline

現在進行中の戦争がこれから「記憶の場」となっていくことを見越して、その当事国が、出来事の記憶を選択し、意味づけ、解釈を方向づける文脈を構築していく装置をサイバー空間にセットしたことになる。記憶研究(memory studies)の応用科学化・実用化である。人文学がこのようなかたちで「役に立つ学問」となることには、複雑な思いを抱かざるをえない。

【SatK】