講義 ウクライナの歴史

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講義 ウクライナの歴史
「第3講 リトアニア・ポーランド支配の時代 ―十四~十八世紀の近世ウクライナ地域」を有志の会発起人・呼びかけ人の小山哲が担当しています。

ぜひ、ご一読ください。

世界 2023年3月号【特集1】世界史の試練 ウクライナ戦争

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『世界』3月号(2月8日発売)で特集「世界史の試練 ウクライナ戦争」が組まれ、有志の会より岡真理と小山哲の論考が掲載されています。

  • 岡真理「「人権の彼岸」から世界を観る―二重基準に抗して」
  • 小山哲「ポーランドからみた「ウクライナ侵攻」―ふたつの「民族」、ふたつの「難民」」

ぜひ、ご一読ください。

小山哲×藤原辰史「中高生と考える 戦争・歴史・ウクライナのこと」

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2022年8月1日(月)に開催されました『中学生から知りたいウクライナのこと』発刊記念イベント『小山哲さん×藤原辰史さん「中高生と考える 戦争・歴史・ウクライナのこと」』の文字お越しがミシマ社のウェブサイト「みんなのミシマガジン」に計3回に渡って掲載されています。ぜひ、ご一読ください。

ダイジェスト動画も公開されています。ぜひ、ご覧ください。

中学生から知りたいウクライナのこと

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生きることの歴史、生きのびるための道。

黒土地帯、第二次ポーランド分割、コサック…地理や世界史の教科書にも載っているこうした言葉に血を通わせる。
「ウクライナを知る」第一歩はここからはじまる。

二人の歴史学者が意を決しておこなった講義・対談を完全再現。緊急発刊!

ロシア国営メディア「ウクライナ軍の司令部で黒魔術のしるしが見つかった」

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ロシア「真理省」の知的劣化はいまやまったく新たな次元に

tweet の書き手はウクライナのジャーナリストである。「真理省」はもちろん実在しない。オーウェル『1984年』を参照。
こちら ↓ が、RIAノーボスチ通信社の元のニュース。
https://ria.ru/20220504/magiya-1786707582.html

「黒魔術」がキーワードのこのニュースとそれを諷刺するtweet、ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』の読者であれば、複雑な感慨があるのではないだろうか。ちなみにミハイル・ブルガーコフ(1891~1940)は、帝政ロシア時代のキエフ(キーウ)に生まれ、キエフ大学で医学を学んでいる。

【SatK】

ロシア国家院(連邦議会下院)、アクーニン、グルホフスキーら戦争に反対する作家たちの本を発禁処分とすることを発議

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ロンドン在住の作家ボリス・アクーニンは、ネット上にサイト「本当のロシア」を立ち上げ、国外に暮らすロシア人に呼びかけて、戦争に反対するメッセージを積極的に発信している。
NHK NEWS おはよう日本「国外のロシア人が力を合わせよう」 作家 ボリス・アクーニンさん
https://www.nhk.jp/p/ohayou/ts/QLP4RZ8ZY3/blog/bl/pzvl7wDPqn/bp/pb1R77o66W/
【報道特集】|TBS NEWS「プーチンはウクライナ人を殺し、同時にロシアも殺している」ロシア人作家が語る“本当のロシア”とは

グルホフスキーについては、本タイムラインでエッセイとインタビューを紹介した。
なぜクレムリンはこの戦争を特別軍事作戦と呼ぶことを私たちに命じるのか?
投稿日: 2022年3月11日
https://www.kyotounivfreedom.com/ukraine_timeline/editorial/20220311_1/
ロシアの作家グルホフスキーへのインタビュー
投稿日: 2022年3月26日
https://www.kyotounivfreedom.com/ukraine_timeline/interview/20220326_3/

【SatK】

「これがロシアの平和(русский мир)だ」――アントーノウ国際空港の現状

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世界最大の飛行機 An-225 ムリーヤのパイロット、ドミトロー・アントーノウが、ロシア軍から奪還されたキエフ郊外のアントーノウ国際空港の現状を紹介する動画(英語を含む11か国語の字幕付き。日本語はありません)。破壊と略奪のあとが生々しい。

「ルースキー・ミール」(русский мир)は、「ロシアの世界」とも「ロシアの平和」とも訳すことができます。ロシア侵攻4日前、ロシア文学の沼野充義先生の嘆きのtweet。

【SatK】

ベルリン・フィルの「自由と平和のためのコンサート」をめぐる議論

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「ベルリンの連帯コンサートは「侮辱だ」――駐ドイツ・ウクライナ大使アンドリー・メルニクは、シュタインマイヤー大統領の連帯コンサートへの招待に応じることを拒否した。このコンサートにはロシアの音楽家たちも参加していた。」
https://www.rp.pl/polityka/art35957801-ambasador-ukrainy-o-koncercie-solidarnosciowym-w-berlinie-afront

ドイツのシュタインマイヤー大統領の主催で、3月27日にベルビュー宮殿(ベルリン)でベルリン・フィルとロシアのピアニストのエフゲニー・キーシンによって、ウクライナとの連帯を表明するコンサートが行なわれた。
このコンサートの趣旨について、ベルリン・フィルのサイトでは「自由と自決の価値を共有する信念のもと、ウクライナ、ロシア、ベラルーシ、ドイツ、日本などの音楽家が、ウクライナ、ロシア、ポーランドの作曲家の作品を演奏します」と説明されている。
プログラムでは、ウクライナの現代作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフの作品が最初と最後におかれ、さらにショパン、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチの作品が演奏された。
演奏者は、キーシンとベルリン・フィルのメンバー以外に、ロシアのバリトン歌手ロディオン・ポゴソフ、ベラルーシ出身のチェリスト、ウラジーミル・シンケヴィッチが参加した。ベルリン・フィルの首席指揮者でロシア出身のキリル・ペトレンコが指揮する予定だったが、急病のため沖澤のどかが当日のタクトをとった。
https://www.digitalconcerthall.com/ja/concert/54336
(3月29日現在、コンサートの映像は編集中で「近日中にアップされます」とのこと。)

駐ドイツ・ウクライナ大使は、「ロシアの(!)ソリストばかりだ。(…)ウクライナ人はひとりもいない!(…)侮辱だ」とtweetし、コンサートを欠席した。


ドイツ大統領府報道官のツェルシュティン・ガムメリンは、ウクライナ大使の欠席についてTwitterで、ウクライナからベルリンに避難している音楽家もコンサートに参加していたことを指摘したうえで、次のように述べた。「このコンサートは、ウクライナのために共通の合図、その出身地にかかわらず平和を支持し戦争に反対するすべての人びとの合図を送る機会でした。私たちがともにこの合図を送ることができないことは残念です。」


これに対してウクライナ大使は、次のようにtweetを返した。
「やれやれ、どうしてドイツ連邦大統領にはそんなに認識することがむずかしいのか。ロシアの爆弾が夜も昼も都市に降り続け、何千もの市民が殺されているときに、われわれウクライナ人は「偉大なロシアの文化」を味わう気分にはなれないということを。以上。」

このコンサートの最初と最後に作品が演奏されたウクライナの作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフはキーウ出身で、戦争を逃れてベルリンに避難しており、この日も最前列に座って演奏を聴いていた。その点では、大統領報道官の指摘するとおり、このコンサートはウクライナの音楽界に敬意を表する構成になっていた。

たしかに、このコンサートでは、ソリストとしてロシアのピアニストと歌手、ベラルーシのチェリストが演奏し、曲目にロシア・ソ連の作曲家チャイコフスキーとショスタコーヴィチの作品が含まれていた。
しかし、駐独ウクライナ大使のtweet(とくに最初のもの)は、ロシアやベラルーシの音楽家がいま、ベルリンで、戦争に反対するコンサートに参加することの意味を十分に汲みとっていないように感じる。
ピアニストのエフゲニー・キーシンは、ロシア軍のウクライナ侵攻の3日後に、戦争に反対するメッセージをインスタグラムで公表している。


指揮をとる予定だったキリル・ペトレンコも、「プーチンの悪辣なウクライナへの攻撃」を非難する声明をベルリン・フィルの公式サイトで発表していた。
https://www.berliner-philharmoniker.de/en/news/detail/statement-on-russian-invasion-of-ukraine/
2人とも、祖国ロシアで演奏できなくなることを覚悟しながら、これらのメッセージを公表したはずである。

以上のことをすべて認識したうえで、駐独ウクライナ大使の2度目のtweetの「ロシアの爆弾が夜も昼も都市に降り続け、何千もの市民が殺されているときに、われわれウクライナ人は「偉大なロシアの文化」を味わう気分にはなれない」という言葉には、たんなる言い訳ではない(たぶん本人にもどうしようもない)感情が表れているとも思う。人と人のあいだを分断し、越えられない溝を生みだす戦争は、ほんとうに罪深い。

【SatK】

デジタル歴史ミュージアム Meta History – Muzeum of War

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ウクライナ政府がデジタル歴史ミュージアム Meta History – Muzeum of War を立ち上げた。

ウクライナ戦争の「実際の出来事の記憶を保存し、世界のデジタル・コミュニティーに真実の情報を広め、ウクライナを支援する寄付を集める」ことを目的としている。
https://metahistory.gallery/

ウクライナ側の視点から、2月24日以降の戦争の経過が、ヴィジュアルなイメージとともに、時系列に沿って展示されている。
https://metahistory.gallery/warline

現在進行中の戦争がこれから「記憶の場」となっていくことを見越して、その当事国が、出来事の記憶を選択し、意味づけ、解釈を方向づける文脈を構築していく装置をサイバー空間にセットしたことになる。記憶研究(memory studies)の応用科学化・実用化である。人文学がこのようなかたちで「役に立つ学問」となることには、複雑な思いを抱かざるをえない。

【SatK】

徴兵の範囲

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ウクライナ軍は、徴兵の範囲を成人男性のすべてのカテゴリーに拡大する。
すでに予備役の兵士はほぼ100%動員されている。
軍役登録した地域から移動している者(国内避難者)も、移動先で軍役につくことになる。
女性については、現時点では、本人の同意がなければ軍役に動員されることはない。
https://www.rp.pl/konflikty-zbrojne/art35866201-wojna-na-ukrainie-mobilizacja-poborowych-wszystkich-kategorii-rozpoczeta

韓国の反応

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大韓航空は、少なくとも4月末まで、モスクワ便とウラジオストク便の運航を停止することを発表した。ヨーロッパと北米東部に向かう便は、ロシア上空を避けるために航路を変更する。

韓国は、約80万ドル相当の軍用ヘルメット、テント、毛布、戦闘食、応急処置用の資材と薬品をウクライナに送ることを決めた。