恐怖による言論封殺を許さない―奥田愛基さんとご家族への「殺害予告」に寄せての声明

 2015年9月28日付新聞報道によれば、SEALDsの中心メンバーである奥田愛基さんとそのご家族に対する「殺害予告」の書面が届いたという。
 「殺害予告」は、たとえ実際に予告した行為に及ばない場合でも、それ自体として、恐怖によって脅された人びとの生活を大きく損なう。
 しかも、これは奥田愛基さんとその家族だけの問題ではない。
 「殺害予告」は、その対象として名指された者ばかりでなく、同様の主張をおこなう者たちに対しても、恐怖による言論封殺を迫る効果をもつ。
 だからこそ、わたしたちは、断固として恐怖による言論封殺に抗議する。それは、1930年代の日本で支配的となった行動様式であり、全体主義的体制の根幹となったことを、わたしたちは知っている。
 わたしたちは、あらゆる言論人が、恐怖による言論封殺を許さないというただその一点において団結し、抗議の意思をあらわすことを請願する。
 わたしたちは、警察官および司法官に対して、刑法で「脅迫罪」にあたる行為をおこなった犯罪者に対して、法による裁きをもたらすために最大限の努力をおこなうことを求める。
 わたしたちは、安倍晋三首相に対して、恐怖による言論封殺を許さない姿勢を明示することを要求する。
自由と平和のための京大有志の会

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