⽴命館⼤教授・松宮孝明×映画監督・森達也対談『「言論弾圧事件」として日本学術会議問題を考える』

感染症の拡大にかんがみて、延期することといたしました。来年2月か3月に日をあらためて開催する予定です。
12月17日(木)14:30~、オンライン(ZOOM)にて、⽴命館⼤教授・松宮孝明×映画監督・森達也対談『「言論弾圧事件」として日本学術会議問題を考える』が開催されます。登壇:松宮孝明(立命館大学教授)、森達也(映画監督)。無料・参加申し込み不要。詳しくはチラシをご覧ください。


タイトル:「言論弾圧事件」として日本学術会議問題を考える
開催形式:オンライン(ZOOM)
日時:2020年12月17日(木曜)14:30~(2時間程度を予定しています)
料金:無料
参加申し込み:不要(先着100名まで、14:20からZOOM受付開始)
ZOOM URL:https://us02web.zoom.us/j/89242263575?pwd=OVJsNjc2QVB6Mzc2akpTSXRabDBvdz09
登壇:松宮孝明(立命館大学教授)、森達也(映画監督)
企画紹介文:

日本学術会議問題。これはまずい。政局の問題? 生ぬるい。学問の危機? その段階は通り過ぎた。端的に、言論弾圧事件である。報道、学術、芸術が結集して抗わねば、本当にまずい。理由を言わぬままの学問と言論への脅迫と圧力は、少なくともその理由を明言して批判者を排除したナチスより厄介だ。
首相が拒否した日本学術会議の新規会員候補六名は共謀罪や安保法制に反対してきた。将棋の言葉を借りれば「拒否」の段階で首相は詰んでいる。もしも拒否の理由をあげぬままなら批判者の萎縮効果を狙ったことになり、首相は卑怯な弾圧者となる。理由をあげたとしても、六名の研究成果を熟読吟味した形跡が見られないため、それが説得的である可能性はきわめて低い。(…)
今回の事件が怖いのは、多くの国民や科学者が攻撃の傷の深さに気付いていないこと。お上に逆らうとこうなるのか、という空気だけが残ること。真綿で首を締められているのは、もう学問だけではない。

藤原辰史「[学術会議任命拒否]結束してあらがおう」『毎日新聞』、2020年10月22日

『毎日新聞』10月22日付のコラムに掲載された藤原辰史さんの文章です。「学問の危機」の段階は通り過ぎて「言論弾圧」となっているという認識を広く共有していくためには、「学問の自由」「大学の自治」という旗を掲げるばかりでなく、「報道、学術、芸術が結集して抗う」必要があります。そのような思いから、松宮孝明さんと森達也監督の対談を介して「真綿で首を締められている」状況を共有し合いたいと思います。それぞれの首を絞めているのはどのような「綿」なのか、なぜそれを取り払うことはもちろん、「首を絞められている」ことにすら気づくことが困難なのか。まずは「傷の深さ」をできるかぎり冷徹に見つめながら、ともに考えたいと思います。

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